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岩田邸にて展覧会「IN BETWEEN」開催のお知らせ

 本展はリサーチベースの作品を「In Between」というテーマのもとで展示します。大正期に築かれた文化住宅を大掃除し、欠損を補い各々が発見したことを刺繍や立体、ドローイング、映像によってアーカイブしています。
 inという前置詞は目的語を入れ物のような空間の中にとらえます。物理的な意味だけでなく感情や時間を空間の中に見立てて使うこともあります。またbetweenは語源がby twoであり基本的には2者間の関係を示します。3者間以上でも個々が強調される場合に用いられます。
 会場ではそのパースペクティブは面識のない異なる時代に暮らした住人や恋恋と修復された家と、国籍も背景も違う作家や鑑賞者に重なって、なんらかの共通点や馴染みのない発見を見つけようとします。これは完全にランダムな組み合わせです。それにも関わらずその距離は滅茶苦茶遠くて関係のないものだと思われるかも知れませんが想うより近くて、縺れながらも共通してるところが多いと考えます。
 家族のための空間では掴もうとしないと不可視になってしまう歴史である背負う文化、思想、個人的な物語、言動力が脈々と守られてきたでしょう。家が建設された後、家族はその枠組みで生活するだけでも、無意識に間取りによって役割分担に囚われます。そして家族ごとの倫理があります。「よそはよそ、うちはうち」という言葉があるようにそれは確固としています。
 この家ではそういった領域を取り入れながら民主化をも包囲する術を持ちます。例えばこの文化住宅は職場では洋服で家に帰れば和服に着替える就業者と、家にいることの多い人は相変わらず和服を着るという「二重生活」を解消し、家族本位の居間中心の間取りを改良住宅として広めようとしたともいわれます。これは単なる洋風化ではなく民主化の機運を持っています。
 家の中の共通の体験をなぞるように記録を辿ることで、その巡り合いの佇まいに自然に共感しながらも抵抗や違和感のある一期一会の選択にわたしたちは真摯に順応しここで展示します。

会場 岩田邸
〒110-0008 東京都台東区池之端4-17-7
東京メトロ千代田線 根津駅出口1から徒歩6分
JR日暮里駅南口(谷中霊園側)から徒歩13分
※建物の保全と感染対策のため、必ず靴下を着用して頂きますようお願い致します。

参加作家作品紹介
kae
1995年 上海生まれ
2018年 ロンドン藝術大学セントラル・セント・マーチンズグラフィックデザイン(イラストレー
ション)学士卒業
2019年 東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻入学(休学中)

Yui Viravaidhya
1990年 バンコク生まれ
2013 マヒドン大学インターナショナル・カレッジ映像専攻学士卒業
2019 東京藝術大学大学院グローバルアートプラクティス専攻修士卒業
2020 東京藝術大学大学院グローバルアートプラクティス専攻教育研究助手

元岡奈央 Motooka Nao
1998年 愛媛県松山市出身
現在 東京藝術大学美術学部先端芸術表現科4年

新型コロナウイルス感染症の予防対策
 感染対策につきましてはご来訪時は以下の項目にご協力いただけますようお願い申し上げます。
・マスクの着用、咳エチケットの励行など新型コロナウイルス感染症の予防対策にご協力くださ
い。
・靴下の着用をお願いしております。
・建物内に一度に集まる人数は、当面6名以下でお願いいたします。
・来場者は、入口に備え付けのアルコールで手の消毒を行ってください。
・発熱(37.5 度以上)や呼吸器症状が出ている方の入場はご遠慮いただきたけますよう、お願いし
ます。
・来場者同士の距離が適度に保たれるようご配慮ください。

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