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サクソフォーン四重奏団×市田邸のお知らせ

■サクソフォーン四重奏団×市田邸

「市田邸で、ワインとともに、サクソフォーンによる往年のイタリア映画音楽を愉しむ!」

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Kimosabe Quartet(キモサべカルテット)は、東京藝術大学で出逢い、谷中で育てられた、新進気鋭のサクソフォーンカルテットです。昨年7月の市田邸における演奏会『にほんのうた×市田邸』に続き、今回は、写真家・景山正夫氏による桜の写真の数々で彩られた、百年以上の時を重ねてきた市田邸のお座敷で、「ひまわり」や「ニューシネマパラダイス」をはじめ、私たちになじみの深い、往年のイタリア映画音楽の名曲を、イタリアワインとともに、愉しんでいただきます。

●日 時:平成26年3月29日(土)開場13:30 開演14:00(16:00終演予定)
●会 場:上野桜木・市田邸 東京都台東区上野桜木1-6-2(JR上野駅公園口から徒歩約10分)
●出 演:Kemosabe Quartet(キモサべカルテット)
     ・sop.sax 山崎憂佳  東京藝術大学卒業    
     ・alt.sax 中井伶   東京藝術大学卒業  
     ・ten.sax 竹内理恵  東京藝術大学4年在学中  
     ・bar.sax 中島諒   東京藝術大学大学院1年在学中 
●参加費:一般2,500円 たい歴会員・地元住民・学生(院生を含む)割引2,300円
     ☆休憩時間には、ワイン&おつまみまたは抹茶&お菓子のいずれかを、提供させていただきますので、予約時もしくは当日受付時に、お申し出でください。
◆主催:たいとう歴史都市研究会

〈お問い合わせ・お申し込み先〉
NPO法人たいとう歴史都市研究会(担当:菅原、中村)
FAX:03-5834-8044
E-mail:ichidatei★taireki.com(★を@にかえてご使用ください)
携帯電話:090-3347-9472
お申し込み方法:お名前、ご住所、電話番号、参加人数などをご記入の上、FAXもしくはE-mailにてお申し込みください。

 

「いわき復興の響き展」のお知らせ

[たい歴・市田邸貸出]

■いわき復興の響き展■

大きく津波の被害を受けた福島県いわき市。
東日本大震災から3回目の春を迎えました。
心をひとつにして、復興へと歩み続けるいわきの3年間をご覧ください。

■日  程
2014年4月19日(土)12:00~17:00 4月20日(日)10:00~16:00

■会  場
1)市田邸(東京都台東区上野桜木1-6-2)
2)下町風俗資料館付設展示場 旧吉田屋酒店(東京都台東区上野桜木2-10-6)
  *旧吉田屋酒店は4/20(日)のみ。
   じゃんがら念仏踊り(12:00~/14:00~)と
   いわき物産市(10:00~16:00)を開催します。
   天候により予定を変更することがあります。

■内  容
写真パネル―豊間・薄磯・沼ノ内の景観と民俗芸能の現在(地元の方が解説をします)
被災した家の材・庭木で作った 観音像  村岡誼(久之浜在住・歯科医)
春を待つ気持ちが咲かせた 染め花 橋本隆子(久之浜在住)
鎮魂のじゃんがら念仏踊り 菅波青年会(4月20日のみ)
いわき物産市

主催:プロジェクト傳
共催:上野桜木町会
後援:日本民俗建築学会災害復興支援委員会
    大國魂神社御神輿保存会豊間海友会
   えびす講奉賛会
        かねまん本舗

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寺子屋〜秋の音楽祭〜参加小学生募集!

◆日時/内容◆

10月6日(日)

・13:00〜身の回りの材料を使った楽器づくり

・14:45〜演奏会(どなたさまもご参加いただけます!)

 

◆対象◆

小学校1年生〜6年生

 

◆参加費◆

500円

 

◆場所◆

市田邸(台東区上野桜木1−6−2)

 

◆お申し込み◆

①参加者氏名(ふりがな)

②性別

③学校名、学年

④保護者氏名

⑤ご連絡先(電話番号・メールアドレス)

⑥その他(アレルギーなど)

以上の項目をメールかFAXでお送り下さい。

・メール terakoya@taireki.com

・FAX 03-5834-8044

(担当:喜多)

 

※芸工展参加企画です。

※10:00〜16:00まで、市田邸蔵資料展示同時開催いたします。

 

 

江戸×キモノ×芝居×市田邸 8月10日(土)開催

「江戸×キモノ×芝居×市田邸~“知らざあ言って聞かせやしょう”~」

 

あの名台詞が飛び出すお話の舞台になった呉服屋さんってどんなお店?

当時の人は、手ぬぐいをどんな風に使っていたの?

江戸の香りを知るコレクターと江戸を意匠で表現するデザイナーに、

江戸を芝居で体現すべく修行中の役者が日頃の疑問をぶつけて、

江戸時代のリアルを探ります。

築百年超の歴史をもつ市田邸で、

あなたも江戸の“しっぽ”をつかんでみませんか?

 

日 時:平成25年8月10日(土)

    17:30~19:30(受付17:00~)


会 場:上野桜木・市田邸

    〒110-0002 東京都台東区上野桜木1-6-2(JR上野駅から徒歩10分)

話し手:・豊田 満夫(豊田コレクション意匠研究所代表)

    ・芝崎 るみ(Rumi Rock デザイナー)

・若手歌舞伎俳優(国立劇場 歌舞伎俳優研修修了生)

会 費:一般3000円 たい歴会員・地元住民割引2800円

    <日本酒&おつまみ>又は<お抹茶&お菓子>をご提供いたします。

    お申し込み時にご希望をお聞かせください。

    定員:35名(先着順) ※残席僅少(8月3日現在)

 

<お問い合わせ・申し込み>

NPO法人たいとう歴史都市研究会(担当:菅原、中村)

FAX:03-5834-8044

E-mail:ichidatei★taireki.com(★を@にかえてご使用ください)

携帯電話:090-61760-4099

申し込み方法:名前、住所、電話番号、参加人数、日程をご記入の上、

FAXもしくはE-mailにてお申し込みください。

定員になり次第締め切らせていただきます

 

主 催:NPO法人たいとう歴史都市研究会

 

 

長唄三味線×市田邸 6月15日(土)開催

長唄三味線×市田邸

「松永鉄九郎&松永鉄六 長唄三味線の会」

日時:6月15日(土)開場15:30開演16:00


★「長唄三味線の会」へのお申し込みは、お陰様で満席となりました。以降お申し込み

  いただいた場合はキャンセル待ちとなりますので、どうぞご了承ください★

会場:市田邸

出演:松永鉄九郎、松永鉄六

概要:長唄は歌舞伎とともに発展してきた三味線音楽で、その多様性や音楽性の高さから、

いわば日本の三味線音楽の集大成とも言われています。本公演では、

松永鉄九郎と松永鉄六のお二人が、市田邸のお座敷で、楽しいトークを交えながら、

艶っぽい曲から迫力ある曲まで幅広い長唄の魅力を存分にお伝えいたします。 

 
参加費:一般3000円、たい歴会員&地元住民割引2800円

問い合わせ申込先:NPO法人たいとう歴史都市研究会(担当:菅原、中村) 

            FAX:03-5834-8044  E-mail:ichidatei@taireki.com 

            携帯電話:090-6170-4099


           ※お名前、ご住所、電話番号、参加人数、日程をご記入の上、

            FAXもしくはE-mailでお申込みください。

落語×市田邸 2013年6月1日開催

落語×市田邸

立川こはる落語会@谷根千「こはるア・ラ・カルト」

日時:6月1日(土)<昼の部>開場13:30開演14:00<夜の部>開場17:30開演18:00 (昼夜同一公演)
会場:市田邸
出演:立川こはる
概要:落語立川流初の女流落語家、立川談春門下の次代を担うホープ立川こはるが
    ”谷根千”に初お目見え!江戸から明治へ続く寺町・屋敷町の風情を現代に
    伝える、百年を超える歴史を刻む市田邸のお座敷で、師匠・談春譲りの
    気っ風のいい江戸前の落語をご披露いたします。
参加費:一般2000円、たい歴会員&地元住民割引1800円
 
問い合わせ申込先:NPO法人たいとう歴史都市研究会(担当:菅原、中村)
            FAX:03-5834-8044 
            E-mail:ichidatei@taireki.com
            携帯電話:090-6170-4099
                                    ※お名前、ご住所、電話番号、参加人数、
             日程(昼の部と夜の部のどちらか)を
             ご記入の上、FAXもしくはE-mailでお申し込みください。

 

◆問い合わせ 申し込み先
NPO法人たいとう歴史都市研究会(担当:菅原、中村)
FAX:03-5834-8044

E-mail:ichidatei★taireki.com(★を@にかえてご使用ください)

 

 

 

女流義太夫×市田邸

女流義太夫×市田邸

2013年3月10日(日)
 

会場:上野桜木・市田邸 〒110-0002 東京都台東区上野桜木1-6-2 (JR上野駅から徒歩10分)
時間:開場16:30/開演17:00
参加費:一般 3500円 たい歴会員・地元住民割引 3200円
<日本酒&おつまみ>又は<抹茶&お菓子>付

◆問い合わせ 申し込み先
NPO法人たいとう歴史都市研究会(担当:菅原、中村)
FAX:03-5834-8044
E-mail:ichidatei★taireki.com(★を@にかえてご使用ください)
携帯電話:090-6170-4099
申し込み方法:名前、住所、電話番号、参加人数、日程をご記入の上、FAXもしくはE-mailでお申し込みください。


◆義太夫節とは?
1684年が嚆矢とされていて、竹本義太夫、という人がはじめたものが、人形浄瑠璃の芝居とともに発達しました。現在の文楽、と呼ばれているものです。
これが歌舞伎にも、義太夫狂言として入って、別に発達しましたが、これらには男性しか出られなくて、女性は、ごく初期の頃から別に活動していたらしいんです。現在は、女流義太夫、として、東京の義太夫協会の他に、関西、淡路、等で活動していますが、人数は多くはありません。明治大正期に、娘義太夫として、専門の寄席が流行して、インテリの学生さんが追っかけをしたとか、志賀直哉や高浜虚子、夏目漱石らが好んで寄席に通った、ということでも有名です。女流義太夫は、原則として、人形や人間の動きを伴わずに、我々だけが舞台に出て演奏する、素浄瑠璃、という形をとっています。もちろん、文楽や地方に点在する人形座との共演も多数あります。有名なエピソードとしては、ビートたけしさんのお婆ちゃまが、竹本八重子という女流義太夫の方であったので、自伝的ドラマに、お稽古しているお婆ちゃまが登場したりしています。

市田邸おもちつき

年の瀬が近づいてまいりました。
すがすがしい冬の空気の中で、今年に感謝し、来年の無事を祈ってみなでお餅をつきましょう。

お誘いあわせて、ぜひご参加ください。

開催日:平成24年12月24日(祝/月)

場所:上野桜木・市田邸(台東区上野桜木1−6−2)

 時間:10:00~15:00

一食:300円

持ち物 お皿、お箸、コップ、おわん、手ぬぐい

臼と杵でお餅をついて、みんなでいただきましょう。
あんこ餅、きな粉餅、からみ餅、けんちん汁など用意しています。
差し入れ大歓迎です。

主催:たいとう歴史都市研究会

 

音楽&美術×カヤバ珈琲 9月29日(土)

音楽&美術×カヤバ珈琲

レオナルド・ダ・ヴィンチはなぜ
「岩窟の聖母」を2枚描いたのか?
ガブリエルの右手が その真実を告げる!

講師:生江隆彦氏(音楽・美術研究家)

日時:2012年9月29日(土)

 

◆会場:谷中・カヤバ珈琲 2階和室
 〒110-0001 東京都台東区谷中6-1-29 (JR上野駅から徒歩10分)

◆時間:開場14:00/開講14:30~17:00(予定)

◆参加費:一般 2000円 、たい歴会員・地元住民割引 1800円

☆セミナー休憩時間に「カヤバ珈琲」の珈琲or紅茶を提供させて頂きますので、
 受付時にご希望をお聞かせ下さい。

※尚、学生(院生を含む)の方は、お一人1000円で聴講していただけます。
参加費の一部を谷中界隈の歴史的建造物の保存活用協力金とさせていただきます。


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◆問い合わせ・申し込み先:
NPO法人たいとう歴史都市研究会(担当:菅原、中村)
FAX:03-5834-8044 E-mail:ichidatei★taireki.com(★を@にかえてご使用ください)
携帯電話:090-6170-4099

◆申し込み方法:
名前、住所、電話番号、参加人数、日程をご記入の上、FAXもしくはE-mailでお申し込みください。
主催:NPO法人たいとう歴史都市研究会
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レオナルド・ダ・ヴィンチはなぜ
「岩窟の聖母」を2枚描いたのか?

音楽、それは宇宙の調和をあらわすもの・・・プラトンの「ティマイオス」によって
全ヨーロッパに広まったこのピュタゴラス派の思想は、
その後、17世紀まで2000年以上もの長きにわたり、ヨーロッパの宇宙観の中心であり続けました。
そして、天文学のみならず、キリスト教、哲学、科学など、あらゆる分野に絶大な影響を
及ぼしています。文芸や音楽などでは現在でもその名残が見られます。
時は4,5世紀、ビザンティンの教父たちは偶像崇拝を禁じられている中、
注意と敬意を込めてイコンの制作にあたります。そして宇宙の調和、
つまりピュタゴラス音階と調和音の理論に従って構成した神の似姿を描きました。
そこでは、イエスやマリアの手足が示す音程は、サンクトゥス(ミサ通常文)などの
賛歌の楽譜となっているのです。信仰を伝え神の恩寵にあずかり、神との合一に至る
“窓”としてのイコンに、最もふさわしいものと考えたのでしょう。このイコンに音楽、
すなわち宇宙の調和を描き込むことは、主の創造した宇宙、そこに満ちている美しい調和、
即ち音楽にイコンという形を与えることを意味します。それは、古代の密議宗教の
集大成とも言うべきキリスト教の、まさに、秘儀だったのではないでしょうか。
東方正教会では、最初のイコンの形を教会に公認された伝統としてそのまま維持しますが、
西方教会に伝わったこの技法は、思いもかけぬ大変貌を遂げます。
12世紀ルネサンスの洗礼を受けた西ヨーロッパでは、まず、ゴシック期にその変化の
第一歩をしるし、イタリア・ルネサンス期には、美術的表現も音楽的表現も、
ともに類まれな大発展を遂げます。その中では、やはりボッティチェルリと
レオナルド・ダ・ヴィンチのイタリア・ルネサンスを代表する2大巨匠が、
この伝統的秘儀の技法の上でも圧倒的に抜きん出ています。
今日は、レオナルド・ダ・ヴィンチのふたつの「岩窟の聖母」のご紹介をしますが、
ひとつはパリのルーブル美術館、ひとつはロンドンのナショナルギャラリーにあります。
このふたつの作品について、ほとんどすべての美術史研究者は、ルーブル版がオリジナルで、
ロンドン版はその後の別作ないしレプリカであると結論づけています。
ところが、歴史研究家の眼で見ていくと、つまり、制作者と注文者の訴状などの歴史資料を
追っていくと、ルーブル版の影も形も出てこないのだそうです。
ルーブル版が確認されるのは1625年になって初めてで、その結果、この二つの「岩窟の聖母」
の存在が“ルネサンス美術史における最も錯綜した二つの難問の一つ”といわれています。

ちなみにもう一つは、ボッティチェルリの「春」と「ヴィーナス誕生」の成立の経緯と対に
なっている意味についてですが、こちらはすでに6月の講演で“難問”の解決をいたしました(笑)。
なぜ、レオナルド・ダ・ヴィンチは「岩窟の聖母」を2枚描いたのか。その真実は、「春」と
「ヴィーナス誕生」のときと同じく、絵に隠された歌・・・つまり伝統的秘儀の技法による楽譜が、
驚くほど雄弁に物語ってくれます。二つの絵には、画家本人の秘めた思いが込められています。
いわば、最高の直接資料といえるものでしょう。そしてルーブル版とロンドン版では、
隠されたメッセージに圧倒的な差があります。二つの作品のわずかな違いは、天使ガブリエルの
右手とお尻です。ロンドン版にはガブリエルの右手は描かれていません。そして天使のお尻も
目立ちません。もちろん他にも光輪やヨハネの杖とか細かい違いはありますが、レオナルドに
とっては、おそらく大した問題ではないはずです。私は、このガブリエルの右手をイエスの頭上から
外せという注文主の修正要求があったと考えています。そしてそれが、レオナルドをして別な
新しい板に「岩窟の聖母」ロンドン版を描かしめた理由なのです。さあ、「春」と「ヴィーナス
誕生」に続き、もうひとつの“ルネサンスの最も錯綜した難問”の謎ときをお聞きください!

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【 講師プロフィール 】
生江隆彦(なまえたかひこ)音楽・美術研究家
1951年生まれ。東京大学文学部美学芸術学専修課程卒業。
ビザンツ・イコンから、ゴシック、ルネサンス、バロックと、名画の中に秘められた数々の歌を
読み解き、音楽と美術が結びついている世界観が存在していたことを研究。絵の中の歌に導かれ
た新説として、2011年8月に「隠された歌は真実を告げる」全8巻(http://tanto.wook.jp/)を
電子書籍にて出版。
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音楽&美術×平櫛田中邸2012年6月9日

音楽&美術×平櫛田中邸

2012年6月9日(土)


ルネサンスの光と陰
ボッティチェルリの「春」と「ヴィーナスの誕生」に込められたメディチ家の野望と悲願
「春」と「ヴィーナスの誕生」に隠された3つの歌が真実を告げる!

講師:生江隆彦氏(音楽・美術研究家)

会場:上野桜木・平櫛田中邸
時間:開場13:30/開演14:00~17:00(予定)
参加費:一般 1500円  たい歴会員・地元住民割引 1300円

NPO法人たいとう歴史都市研究会(担当:菅原、中村)
FAX:03-5834-8044 E-mail:ichidatei@taireki.com 携帯電話:090-6170-4099
申し込み方法:名前、住所、電話番号、参加人数、日程をご記入の上、FAXもしくはE-mailでお申し込みください。
主催:NPO法人たいとう歴史都市研究会

※尚、学生(院生を含む)の方は、お一人500円で聴講していただけます。
参加費の一部を平櫛田中邸はじめ谷中界隈の歴史的建造物の保存活用協力金とさせていただきます。

【外部トイレ利用のお願い】
平櫛田中邸ではトイレがご使用いただけません。
すぐ近くに公衆トイレがありますので、休憩時間等にそちらをご利用ください。
(略図にて行き方をご案内致します)

 

音楽、それは宇宙の調和をあらわすもの・・・プラトンの「ティマイオス」によって全ヨーロッパに広まったこのピュタゴラス派の思想は、その後、17世紀まで2000年以上もの長きにわたり、ヨーロッパの宇宙観の中心であり続けました。そして、天文学のみならず、キリスト教、哲学、科学など、あらゆる分野に絶大な影響を及ぼしています。文芸や音楽などでは現在でもその名残が見られます。
時は4,5世紀、ビザンティンの教父たちは偶像崇拝を禁じられている中、細心の注意を払いつつ敬意を込めてイコンの制作にあたります。そして宇宙の調和、つまりピュタゴラス音階と調和音の理論に従って構成した神の似姿を描きました。そこでは、イエスやマリアの手足は音符を表し、その連なりはサンクトゥス(ミサ通常文)などの賛歌の楽譜となっているのです。信仰を伝え神の恩寵にあずかり、神との合一に至る“窓”としてのイコンに、最もふさわしいものと考えたのでしょう。
東方正教会では、最初のイコンの形を教会に公認された伝統としてそのまま維持しますが、西方教会に伝わったこの技法は、思いもかけぬ大変貌を遂げます。12世紀ルネサンスの洗礼を受けた西ヨーロッパでは、まず、ゴシック期にその変化の第一歩をしるし、イタリア・ルネサンス期には、美術的表現も音楽的表現も、ともに類まれな大発展を遂げます。
本セミナーにてご紹介するボッティチェルリの「春」と「ヴィーナス誕生」は、キリスト教絵画ではありませんがイコンに始まる宗教画の伝統的技法を存分に駆使した、まさに、イタリア・ルネサンスを代表する作品と言えるものです。
キリスト教は古代の密儀宗教の集大成であるにもかかわらず、自己以外の異教の密議・秘儀・魔術を闇に葬ってきました。しかし、ボッティチェルリはそれら古代の伝統をこの2つの作品の中に甦らせているのです。これこそまさに、古代の再生・復興・・・ルネサンスなのです!
15世紀の後半、ギリシア古典の翻訳というコジモ・デ・メディチの命を受けたマルシリオ・フィチーノは、プラトンの全著作のラテン語訳を成し遂げます。さらに、ヘルメス文書を始めとする古代神学や占星術、魔術思想の翻訳も。それらの中には、あのオルフェウス讃歌やゾロアスターの格言などもありました。これら古代の異教秘儀・魔術・占星術が、如何に、そして何故、メディチ家と結びつくのか?
それを解く鍵は、決して平和な時代ではなかったルネサンス、その合従連衡、陰謀渦巻く戦乱の世を生き抜いたロレンツォ・デ・メディチの野望と悲願にあります。ロレンツォの野望と悲願とは?
そして、それを如何にして実現しようとしたのか?
そのすべては、「春」と「ヴィーナス誕生」に秘められた3つの歌と隠されたサインが解き明かしてくれます。「春」にはロレンツォの“謝肉祭の歌”11編より“バッカスの歌”、そして、ロレンツォの弟ジュリアーノとフィレンツェ一の美女シモネッタを謳い上げた詩人ポリツィアーノの“スタンツェ”から68節の2曲が、そして「ヴィーナス誕生」には、同じくロレンツォの“謝肉祭の歌”より“七つの惑星の歌”が隠されています。それに加えて、なんとあの“オルフェウス讃歌”までもが!
この「春」と「ヴィーナス誕生」は、ヴァールブルクの指摘通り深い絆で結ばれていた作品でした。
しかし、そこに秘められていたもの、すなわちこの2つの作品の真の意味は、われわれの想像をはるかに超えるものでした。
「春」の中央に佇む地上のヴィーナスの右手の先にあるのは、ヴィーナスの神木ミルテが茂る小さなアーチです。その枝葉の隙間から垣間見る天空は、O,C,L,Tと読めます。
O,C,L,T 、OCCULTOのことです。
なんと、ロレンツォ、ボッティチェルリ、ポリツィアーノたちは、大胆にもこの絵の中央で”オカルト宣言“をしているのです。しかも、あたかも天からの声であるかのように!

さあ、役者は揃いました。彼ら一世一代のルネサンス劇場、初日の幕が、今まさに上がります!

【 講師プロフィール 】
生江隆彦(なまえたかひこ)
音楽・美術研究家
1951年生まれ。東京大学文学部美学芸術学専修課程卒業。ビザンツ・イコンから、ゴシック、ルネサンス、バロックと、名画の中に秘められた数々の歌を読み解き、音楽と美術が結びついている世界観が存在していたことを研究。絵の中の歌に導かれた新説として、2011年8月に「隠された歌は真実を告げる」全8巻(http://tanto.wook.jp/)を電子書籍にて出版。